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音の世界+α

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My Life in the Bush of Ghosts |Brian Eno

My Life in the Bush of GhostsMy Life in the Bush of Ghosts
Brian Eno
Nonesuch
発売日 2006-04-10


ブライアン・イーノとデヴィッド・バーンの『My Life in the Bush of Ghosts』は完全な幻想だ。「作り込んだ」ヴォーカル、カット&ペーストのアレンジ、ファンクのリズムと世界のあらゆるものから受けた影響を包括し、この2人の物議をかもす作品は、現代のダンス・ミュージック、ワールド・ミュージック、ヒップホップ、オルタナティヴ・ロックの創造的な相互交換作用と技術的な革新を予言した。『My Life in the Bush of Ghosts』のこだまはビンテージのヴォーカル・サンプルで作ったモービーのアンセムにも、ミッシー・エリオットとティンバランドの抜群にエキゾチックなビートにも、シェーヴリー・コーポレーションの中東のアクセントが効いたチルアウトな曲にも、ビョークの超自然的な音景にも聞こえている。

エイモス・ツッチュオーラ 2007-09-03
イーノ氏とバーン氏の共同名義によるアルバム。

イーノ氏はそもそも、ソロ名義よりも共同名義の作品の数が多いくらいだから

何も違和感が無い。

再リリースにあたり、全面的にリマスタリングが施されて、各楽器の素材感は勿論、テープ録音された

ラジオ音声も極めてクリアになって蘇った。

但し、オリジナルにはあったコーランの朗読録音部は当局からの圧力からか、削除されている。


また、ヴィデオ画面の粒子画像のアップであったオリジナル・ジャケットのスリーヴは差し替えされ

同じヴィデオ粒子画像とはいえ、ボックス風のパッケージの中にジュエル・ケース盤が入れられている。


同時に没となったアウト・テイクが数曲ボーナス・トラックとして。

これは、没になるだけのトラック達だからあまり魅力はない。


封入されているブックレットの記述は詳細であるものの、英語力が極めて低い

私では限界超え。


そのブックレットに録音時の貴重な写真が数枚、入っているがイーノ氏バーン氏とともに

いつも別の人間が写っている。あれは誰であろうか?


今でいうサンプリング・マシンが無い時代にフィールド・レコーディングした、アフリカ、中東、などの

キリスト教以外の国家でのラジオ放送を主体に、独特のファンクに被せていく。


バックの演奏陣なども強烈で、当時の最高のスタジオ・ミュージシャンといえるのではないか。


録音時期はT・ヘッズの「リメイン・イン・ライト」の前にされていた筈だが、どうだろう。


つまり、ファンク3部作ともいえる本作と「リメイン〜」、それとバーン名義の

「キャスリン・ホイール」は演奏陣含め、ほぼ同時に進んでいたのではないだろうか。


同時にイーノ氏は、ここでのファンク感覚を生かしてジョン・ハッセル氏(SAX)とのコラボ作も

作り上げている。実はイーノ氏の音楽的資質に「ファンク」という概念は極めて薄く

ヘッズやバーンとの交流でファンクを自分のものにしていったのである。


つまりこの時代はファンク、がキーワードだとイーノ氏も認識していた。


それはこのアルバムが偶然にしろ、生まれた結果、現在までも連綿と続いている。


あの時代を経験した、しないに関わらず誰もが「ファンク」の呪縛から逃れられないのである。






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