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実現性高い再生医療製品案件、数多く保有 レジエンス・村山正憲社長

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　ｉＰＳ細胞（人工多能性幹細胞）やその他の幹細胞を使った再生医療製品の開発を手がけているバイオベンチャーのレジエンス（東京都港区）。村山正憲社長はバイオベンチャーの創業や上場、さらに金融業界に長年在籍した経験を生かし、数多くの先端研究機関と連携に成功。パイプライン（開発品一覧）には、研究初期の段階ながらも実現性の高い数多くの研究テーマを抱えるのが強みだ。

　－－会社を立ち上げた経緯は

　「すでに多くの創薬系バイオベンチャーが日本で立ち上がったが、薬の承認取得までに資金や規制の面でのハードルが高く、結果として製品化に至らずに苦しい経営を強いられているベンチャーが多い。ところが京都大学の山中伸弥教授によるヒトのｉＰＳ細胞の樹立を機に再生医療への関心が高まった。さらに２０１４年秋に再生医療新法が施行され、開発品の安全性が確認できれば、早期に薬事承認が得られる制度ができた。再生医療をテーマにしたビジネスの環境が整ったと判断した」

　－－現在進行中の開発案件は

　「臨床研究段階にあるものとして、京都府立医科大学と先端医療振興財団と共同で実施している目の角膜上皮の再生医療製品の実用化がある。口の粘膜を培養してシートを作り、それを傷ついた角膜に移植する。１６年には治験に入り、１７年の実用化を目指す」

　－－昨年末、神戸に細胞加工拠点（ＣＰＣ）の設置を発表した

　「再生医療の研究で先端を行く理化学研究所がある神戸のポートアイランド２期地区に、この培養シートを製造する拠点を設けた。来年の稼働を目指している。医薬品と違い、患者の体質、病状にあわせて開発される再生医療関連製品は特許だけで守られるものではない。数多くの研究機関が集まり、開発された技術や製品を国内外に供給できる拠点として、神戸が最適と考えた。数年後にはフルオートメーションでの製造ができるような環境を整えたい」

　－－パイプラインにはどのくらいの開発案件を抱えるのか

　「角膜培養シートのほか、ｉＰＳ細胞を使った肝硬変治療製品、肝臓由来の星細胞を使った再生医療製品、毛髪再生など。７つの開発案件が同時に進行中。ユニークなものは慶應義塾大学や富士マイクラと共同で、ヒトと臓器の構造が似ているブタを使った臓器作成の研究開発に乗り出した。患者の肝臓より摘出した肝細胞を培養し、胸腺を摘出したブタの肝臓に移植し育成。その後、ブタから肝臓を摘出し、ヒトに移植する。ブタを介するが、ヒト由来の臓器ができる。実用化すれば肝臓移植を待ちながら移植ができていない患者への福音になると思う」

　「これとは別に国内外の水面下で交渉中のものが約２０件ある。上市に持ち込める案件を多数抱えることで開発リスクを分散させる。できる限り早く経営を軌道に乗せ、早期の上場を目指したい」（松村信仁）

活動を紹介、体験も ２８日まで横浜 芸術家ら施設開放

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　横浜市中区のＢａｎｋＡＲＴ（バンカート）　Ｓｔｕｄｉｏ　ＮＹＫでは、同施設にスタジオを構えるアーティスト４９チームの活動を紹介するオープンスタジオを開催している。制作風景や多様な作品を見たり、体験したりして楽しめる。２８日まで、入場無料。

　４９チームは４月からの３カ月間、広いフロアを区分けしてそれぞれのスタジオブースとし、制作に取り組んできた。展覧会ではなく各アーティストの活動を紹介することが目的のため、制作中の作品も並ぶ。スタジオ内に常駐する作家との交流や、ワークショップで物作りもできる。

　現代美術家の開発好明さんは「１４７８０１」シリーズを発表。ピカソが生涯に制作した作品数が１４万７８００点で、それより１点多く作ろうというプロジェクト。木材やビニールで作られたオブジェを購入者が２００円以上で値決めして持ち帰り、飾った写真を開発さんにメールで送ると作品番号が与えられる。「何をもって完成とするかは普通なら作家の判断によるが、これは皆さんによって作品として完成する仕組み」と開発さん。

　この他、トークショーやダンスパフォーマンスなどのイベントも予定されている。要予約や有料のものもある。問い合わせはＢａｎｋＡＲＴ１９２９電話[phone]。